今回は「夢をあきらめなかった13人の女の子の物語」という絵本について紹介したいと思います。
本屋さんで見た際、きれいな絵だなと思い、目にとまったのがきっかけで読んでみることにしました。
内容としては特にストーリーがあるわけではありません。
夢をあきらめなかった13人の女の子たちの、自分がおかれた境遇に対して何を思い、そしてどのような行動を起こしたのか。
学ぶべきは彼女たちに共通した「あること」です。
それではさっそく見ていきましょう!
夢をあきらめなかった13人の女の子の物語の構成
まずは本の構成から。
●夢をあきらめなかった13人の女の子の物語について
- 書名:夢をあきらめなかった13人の女の子の物語
- 著者:チェルシー・クリントン(クリントン元大統領の長女)
- 絵:アレグザンドラ・ボイラー
- 単行本:32ページ
- 出版月:2018/7/5
- 出版社:潮出版社
- 定価:1870円
13人の女の子の紹介ということで、目次は特にありません。
夢をあきらめなかった13人の女の子の物語の要約まとめ
それでは「夢をあきらめなかった13人の女の子の物語」の要約をみていきましょう。
- たとえ他人から何を言われたとしても、自分の意思を貫き、あきらめない
- 不利な境遇にも負けない、黙っていない、屈しない
- 正しいことはちゃんと主張し、立ち向かう
- 信念を曲げずに、努力を続け、くじけない
それぞれを紹介します。
1.たとえ他人から何を言われたとしても、自分の意思を貫き、あきらめない
この本で紹介する13人の女性は、他人から「ダメ」とか「無理」という言葉をかけられても耳を貸すことなく、自分の意思を貫いた結果、夢を実現し、自分のおかれた環境を自らが変えていくリーダーへと成長します。
他人の夢を壊す人のことを、「ドリームキラー」または「ドリームクラッシャー」と言います。
彼らは簡単に「そんなことやめたほうがいい」とか、「また他のことを始めたら?」など、こちらの意思を折るようなことを簡単に投げかけてきます。
このような人の言葉に耳を傾けていてはいけません。
結果はすぐに出なくても、意思を貫き継続することで、何かしらの成果にたどり着けることには間違いないからです。
事を成し遂げるにはあきらめないことが肝心。
「ドリームキラー」に毒されないように気をつけましょう。
2.不利な境遇にも負けない、黙っていない、屈しない
ハリエット・タブマンという女性は、奴隷として生まれました。
しかし彼女はその身分に屈することなく、「地下鉄道」という奴隷廃止論論者の組織に加わり、自らがリーダーとなって奴隷を解放していきます。
彼女のおかげで、家族、友人、見知らぬ人達までもが、自由の地にたどり着けたそうです。
環境はどのような状況であれ、自分の手で変えられることもあるのです。
ただ黙って従うのではなく、強制を強いられるような間違いには屈しないことが大事だと思います。
3.正しいことはちゃんと主張し、立ち向かう
ルビー・ブリッジズは黒人の受け入れを拒んでいた学校へ、「私はみんなより劣っているわけではない」と、偏見に立ち向かい、唯一の黒人として通い続けます。
その結果、黒人の児童をこの学校に通わせるなんてもってのほかという、周囲の怒りや憎悪の目を気にすることなく堂々と通い続けることにより、ニューオリンズの小学校の人種統合を成功させました。
私たち日本人からしたら、なぜそんなひどいことをと思うような理不尽なことも、世の中にはたくさん溢れています。
彼女のように強くなくても、立ち向かう姿勢がなければ前には進めません。
正しいと思うのなら、しっかりと主張しましょう。
4.信念を曲げずに、努力を続け、くじけない
サリー・ライドは女性初の宇宙飛行士になった人です。
彼女は子供のころから、女性にも数学や科学の分野で、成功することはできるはずだと信じていたそうです。
そんなのは無理だと言われることもあったそうですが、彼女は信念を曲げず、自分の夢を叶えました。
ここまでで、彼女たちは頑固なのでは?と思う人もいるかもしれません。
しかし、結果を出す、夢を叶えるといったことに関しては柔軟な考えに基づいて行動しているはず。
素直に努力を続けた結果、夢を叶えることに成功したのでしょう。
夢をあきらめなかった13人の女の子の物語の書評
まず登場する人物も魅力的で素敵ですが、なんといっても「絵」がとってもきれいで素敵なんです。
色や構図など、雰囲気までもが彼女たちの生きた世界へと引き込まれます。
そして、13人の女性たちは、どの人も尊敬すべき人たちです。
構成は32ページと少ないながらも、彼女らの考え方や生き方から学べることは、心に深く刻まれることか思います。
絵本といえど彼女たちを知り得たことは、一生の宝物であるといっても過言ではないでしょう。
まとめ
1870円と少々お高めのため、あえて13人全員を紹介しませんが、ここで紹介しきれていない女性も強く、信念を貫いた魅力的な女性達です。
絵も素敵なので、他の人たちの物語と合わせて、ぜひ読んでいただきたい一冊となっています。
では、また。