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【簡単】つみたてNISAとiDeCoの違い【第4章 NISA編】

前回はつみたてNISAで購入することのできる商品の内容についてを紹介しました。

詳しくはこちらをご覧ください。

今回は、「NISAの注意点について」紹介していきます。

はじめてのNISA&iDeCo

【簡単】つみたてNISAとidecoの違い【第4章 NISA編】

いくら積立がいいといっても勘違いしてたり、後で知らなかったなんてこともよくあること。

そうなる前にちゃんと理解しておきましょう。

非課税投資枠の注意点について知っておこう

NISAの3制度は、毎年非課税にできる投資額の上限が(非課税投資枠)が異なります。

  • つみたてNISA ・・・ 年40万円
  • 一般NISA ・・・ 年120万円
  • ジュニアNISA ・・・ 年80万円

そして、この非課税投資枠は使い切りです。

どういう事かというと、つみたてNISAは年40万円が積立できる上限ですよね。

今年、20万円分の商品を購入したとして、すぐに売ったとします。

この場合の残りの非課税投資枠は、いくらになると思いますか?

答えは、20万円です。

売ったからといって初めの非課税投資枠の上限である、40万円に回復するわけではありません。

そして、残りの20万円を使い切れなかった(商品を購入しなかった)場合、翌年に繰り越せるわけではありません。

使い切れなかった20万円を、来年に持ち越して合計60万円の投資をしよう、とはいかないよということです。

あくまでも、つみたてNISAでの1年間に投資できる金額は、最大で年40万円までとなります。

だから、非課税のメリットを大きくするには、毎年の非課税投資枠をなるべく使い切ることが重要になってくるんです。

税金が安くならないケースもある

課税口座で株式投資や投資信託などの投資をしている場合、利益が20%を超えた際は、利益に対して20.315%の税金がかかります。

課税口座

  • 特定口座・・・税金を金融機関が計算し、源泉徴収してくれるもの
  • 一般口座・・・税金を自分で計算し、確定申告をする必要がある

これに対してNISA口座は、税金がかからないため、源泉徴収も確定申告も必要がないというもの。

一見よさそうですが、これは利益が出たときだけの話。

しかし損失がでたときには、課税口座よりも不利になる場合があります。

その理由は、NISAでは「損益通算」が出来ず、「繰越控除」もできないからです。

ちょっと難しくなってきましたね💦

次でちゃんと説明します。

損益通算と繰越控除ができないとなんで不利なの?

~損益通算とは~

「口座Aで20万円の利益、口座Bでは30万円の損失」といった場合の、両方を合算した税金を計算すること。

NISAでは適用外。

~繰越控除とは~

損益通算して、残った損失を最大3年間にわたって繰り越し、翌年以降の利益から差し引くこと。

NISAでは適用外。

例①

課税口座A:+20万円 

課税口座B:-30万円 

損益通算・繰越控除両方できる

この場合、損失が-10万円のため、もちろん税金はかかりません。

その上、確定申告で繰り越しをすると、翌年以降の利益と相殺することができます。

例②

課税口座A:+20万円 

つみたてNISA口座:-30万円 

つみたてNISA口座の部分が、損益通算ができない

損益は例①と一緒ですが、つみたてNISA口座は損益通算できないので、損益+20万円とみなされて40630円の税金がかかってしまいます。

例③

つみたてNISA口座:+20万円

つみたてNISA口座:-30万円

繰越控除ができない

この場合は例①と同じく、-10万円の損失ですが繰越控除ができないので、翌年以降の利益と相殺することができません。

まとめ

一応、注意点ということでまとめましたが、複数の口座で投資を行った場合のデメリットなんかは知識として知っておく程度でいいと思います。

そこまでやるとややこしいですよね。

僕がやるなら、非課税期間が20年と長い、つみたてNISAにします。

年40万円を積み立てるのに、月3万円を10回と月5万円を2回で合計40万円なので、ボーナス月だけちょっと多めに積み立てるくらいのプランがちょうどいいのかなって思いました。

そこは人それぞれの考え方があると思うので、参考程度までにとどめてください。

では、また。

はじめてのNISA&iDeCo