今回は「日常生活に役立つ孫子の兵法【名言8選】」として、孫子の兵法についてまとめました。
「孫子の兵法」とは、「孫子」という書物に書かれている、争いに勝つための考え方や戦い方のことです。
ライバルに勝ちたい人、将来に悩んでいる人、人間関係で悩んでいる人。
このような人には「孫子の兵法」を学ぶことによって、新たな知恵を得ることができると思います。
それではさっそく見ていきましょう!
「日常生活に役立つ孫子の兵法【名言8選】」
まず孫子とは何かについて簡単に説明させていただきます。
「孫子」は、紀元前500年ごろの中国春秋時代に「孫武」という軍事思想家(呉の国の将軍)が作った兵法書のことです。
神がかりや力任せの戦略・戦術ではなく、合理性、論理性を追求した教えが書かれています。
歴史はかなり古いものですが、現代でもビジネスや日常生活に役立つものとされ、様々な本に訳されています。
マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏や、ソフトバンクグループCEO孫正義氏もこの「孫子の兵法」を愛読されているそうです。
それでは日常生活にも役立つ「孫子の兵法」を紹介します。
1. 兵は詭道(きどう)なり
「戦争とはだまし合いである」ということ。
これは孫子の言葉の中で最も有名なものです。
現代風にいうと、「能ある鷹は爪を隠す」といったところ。
自分を守るためにも駆け引きは重要です。
自分の能力をひけらかしても嫌われてしまい、足を引っ張られることもあるでしょう。
本来の能力を隠すことにより、普段から無駄な嫌がらせなどを避け、ときに勝負をかける際には相手の意表を突くことができるというもの。
まさに理にかなった教えですね。
2.彼を知りて己を知れば、百戦して殆(あや)うからず・・・
「相手のことも自分のことも知っていれば、何度戦っても負ける心配はない」ということ。
しかし、相手を知らずに自分のことだけをわかっていたら、勝率は半分に。
相手のことも自分のこともわかっていなければ、必ず負けるということを説いています。
人間だれしも「力量」というものがあります。
自分の価値や、力量を尊大にして見誤らないことが大事。
3.百戦百勝は、善の善なるもの者に非(あら)ざるなり・・・
「100回戦って100回勝つよりも本当にすごいことは、戦わずして勝つこと」だと説いています。
「戦わずに勝つ」とはいったいどういうことなのでしょうか?
もし相手とケンカになりそうなときは、その相手がこれからしようとしていることを見抜いて、先にそれをできないようにしてしまおう、ということ。
相手よりも先に、自分に有利な状況をつくって、相手を戦いたくない気持ちにさせてしまいましょう。
4.囲師には必ず闕(か)き、窮寇(きゅうこう)には迫ること勿(なか)れ
漢字が難しいですね(笑)
要は、「相手を追い詰め過ぎてはいけない」ということ。
相手を追い込んでも、逃げ道を作っておかないといけないし、負けた相手をさらに追い込んではいけないという教えです。
追い詰められた人間は最後に何をするかわかりません。
当然、反省する余地がなければ恨みは残るでしょうし、何らかの形で自分に返ってくることでしょう。
最近ニュースなどでも追い詰められているのか、自暴自棄になって相手に危害を加える人が増えているように思います。
自分にも相手にも、心のゆとりを持つように心がけましょう。
5.利に合えば而(すなわち)動き、利に合わざれば而ち止(とど)まる
なにかを始めるときには、自分が「好きか嫌いか」だけではなく、「有利か不利か」でも考えること。
当たり前のことかもしれませんが、自分の行動を振り返ってみると、意外と好きか嫌いかで判断していることが多いのではないでしょうか?
「有利・不利」と、「好き・嫌い」とではまったく別なことです。
将来の夢に悩んだ時などは、人より有利なことや不利なことを見極めることが、夢を実現するための重要なポイントとなることでしょう。
6.夫(そ)れ呉人(ごひと)と越人(えつひと)の相い悪(にく)むや、其の舟を同じくして済(わた)りて風に遇うに当たりては、其の相い救うや左右の手の如し
ふだん仲の悪い人たちも、共通したものがあれば、協力し合うだろうということ。
「呉越同舟」という四字熟語の元となった言葉だそうです。
このことは、あなたがリーダーになったときに使えます。
状況が厳しいときほど、「共通の高い目標を作る」ことで、その目標達成に向かってみんなで力を合わせることができるはずです。
7.兵とは国の大事なり。死生の地、存亡の道は、察せざるべからざるなり
争いはつねに危険とセットです。
危険を負う覚悟と、それを上回る大きな価値がなければ、むやみに争ってはいけないということ。
会社でケンカになるときなどは特に気をつけなければいけません。
たとえ相手に勝つ状況になったとしても、知らないところで悪評が広がりかねません。
もし争いになりそうなときは、危険にくらべて価値があるのかどうかを十分に考えた行動を取るようにしましょう。
8.勝ちを見ること衆人の知るところに過ぎざるは、善の善なる者に非(あら)ざるなり
本当にすごいことは、誰にも気づかれずに、結果を出すということ。
誰かに褒められたいとか、目立ちたいなどの「承認欲求」は誰にでもあること。
しかし努力というものは自分のためにするものであって、誰かに褒められたくてするものではありませんよね。
自分を戒めるためにも、この教えが大切になってきます。
まとめ:「孫子の兵法」は現代にも役立つことがたくさんある
ビジネスだけじゃなく、人として生活していく上でも役立つ「孫子の兵法」。
これがまだ紀元前に作られたものだなんて驚きです。
毎日が戦いのさなかに作られた、知恵の結晶。
色んな本が出版されていますが、マンガ形式の方が読みやすいと思いますので、最後におすすめの本を紹介して終わりたいと思います。
では、また。