この記事は、30歳からの中年太りや、ぽっこりお腹に悩む人向けです。
最近お腹が出てきて気になる、カロリーを抑えているのに全然痩せない、痩せたくても仕事が忙しくて運動をする時間が取れない。
上記のように「30歳頃から太り始めた」人向けに書いています。
特にサラリーマンの方は仕事が忙しくて、普段から運動をする時間も取れず、休日はお酒を飲んでストレス解消!といった生活をしている方も多いのではないでしょうか。
若いころはそれでもよかったのかもしれませんが、だんだんお腹が出てきてしまっていませんか?
昔みたいにシュッとしていたい、もうこれ以上服のサイズを上げたくない!
このような悩みをもった方へ、そんな状況を打破する方法があります!
それは、内臓脂肪を落とすコツを知ることです。
本記事を読めば「つきやすい内臓脂肪とぽっこりお腹の悩み」はすぐに解決できます。
この本は、日本の医学博士であり、栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅さんが監修された内臓脂肪についての本です。
栗原毅さんのクリニックでは以下の診断と治療を行っています。
- 脂肪肝
- C型慢性肝炎
- B型慢性肝炎などの肝臓疾患
- 糖尿病
- 脂質異常症(コレステロール・中性脂肪)
- 肥満症
これまで、いかにしたら病気にならないかといった、「予防治療」に力を注いでこられたスペシャリストが監修された本になります。
あなたも「内臓脂肪の話」を読めば、ぽっこりお腹の凹ませ方や、内臓脂肪の落とし方を知ることができ、中年太りの呪縛から解放されることができます。
- ぽっこりお腹の正体と対処法
- お腹が凹む最強の食べ方
- 内臓脂肪が落ちる生活習慣
この本を読んで、僕自身が気づいたことを交えてお伝えしていきます。
内臓脂肪の話を読んだ学びと要約
ぽっこりお腹の原因はズバリこれ!
もうすでに知っている方も多いかとは思いますが、ぽっこりお腹の原因は「内臓脂肪」と呼ばれている脂肪の蓄積です。
ウエスト周囲径のみでのメタボリックシンドローム診断基準値は、
男性85cm
女性90cm
厚生労働省 e-ヘルスネットより
この他に、血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値から外れると、「メタボリックシンドローム」と診断されるそうです。
もし基準値を越えてしまっている人でも大丈夫!
一つずつ原因を探って、治し方を学んでいきましょう。
内臓脂肪増加の犯人はコイツです!
脂肪の原料になりやすいのは、「脂質」よりも「糖質」なんだそうです。
- 米・パン・めん・果物にたっぷりと含まれる「糖質」を摂取する
- 血糖値が上がる
- 「インスリン」というホルモンが分泌され血糖値を下げる
- 血糖と一緒に筋肉細胞に取り込まれなかったインスリンが余る
- 余ったインスリンが脂肪細胞に働きかけて脂肪をつくる
要は、糖質を取り過ぎた状態で、エネルギーをあまり消費しない生活をしていると、どんどん脂肪がたまっていくということ
肝臓に脂肪がたまると痩せにくい体になる!?
糖質の取り過ぎや、運動不足の生活が続くと内臓や筋肉などに脂肪がたまるようになります。
当然これは誰にでも起こることなのですが、厄介なのは肝臓に脂肪がたまることでなる「脂肪肝」になること。
- 糖尿病・心筋梗塞・脳血管障害などの生活習慣病を引き起こす
- 痩せにくい体になる
- 自覚症状がなく気がつきにくい
脂肪肝かどうかは次の健康診断の結果を見ると分かるよ。
健康診断のALT(GPT)、AST(GOT)の数値を確認しよう
健康診断の結果で気になるのは、去年と比べて体重が増えていないか、視力が落ちていないかなどですよね。
でも、中年クラスになると他にも注目しなければならない項目があるんです。
それは、「肝機能検査」
基本的な肝機能検査の内容を説明します。
- ALT(GPT)・・・アミノ酸を作るときに使われる酵素。肝細胞が破壊されるとALTが血中に放出されるので、数値が高いと肝細胞の破壊が進んでいることがわかる。
- AST(GOT)・・・アミノ酸を作るときに使われる酵素。肝細胞だけでなく、筋肉が破壊されたときにも数値が上がる。
- γ‐GTP・・・肝臓に含まれる酵素。アルコールの影響を受けやすく、肝障害の診断の目安になるもの。
気になる方は以下のチェックリストで確認してみてください。
この中で特に、ALT(GPT)とAST(GOT)のいずれかの数値が「16」を越えていたら、脂肪肝が始まっていると考えられるそうです。
□ ALT(GPT)が「5~16U/L」内にある
□ AST(GOT)が「5~16U/L」内にある
□ γ‐GTPが男性は「10~50U/L」内にある
□ γ‐GTPが女性は「10~50U/L」内にある
軽めの脂肪肝なら1週間の努力で改善できます
健康診断の結果で脂肪肝に当てはまってしまった方でも、いきなり病院に行く必要はないそうです。
軽めの脂肪肝なら、たった1週間の糖質ちょいオフでかなり改善できるとのこと。
- ごはん・・・いつもより約15%減らす
- お酒・・・シメのラーメンをガマンする
- カロリー・・・糖質の低い食べ物にする
糖質ちょいオフの方法としてはこの他にも、
・たんぱく質の多い食事を選ぶ
・飲み物は水かお茶にする
・コンビニなどのおにぎり・菓子パン・めん類はさける
・夜遅い時間の食事はさける
などが対処法なんだって。
お腹が凹む最強の食べ方
普段から忙しくて適当に食事を済ませたり、つい急いで食べてしまっている人も多いのではないでしょうか?
しかし、それこそが太る原因でもあるようです。
急いで食べることにより、血糖値が急上昇してインスリンが大量に分泌されてしまい、脂肪がたまりやすくなってしまうそうです。
そのため、食事をするときはゆっくりよく噛んで食べることが、肥満対策になるとのこと。
この他にも食べる順番は、糖質を多く含む炭水化物を最後に食べること。
食べる時間は10時~19時までのあいだにすること。
脂肪を燃焼させてくれる成長ホルモンが分泌されるのは22時~深夜2時の間。
それまでに胃を空っぽにしておかなければ、成長ホルモンの分泌量が減り、脂肪が燃焼されにくくなるそうです。
- ゆっくり食べることで糖質の吸収を穏やかにできる
- 食べる順番は、食物繊維→たんぱく質→水分→糖質(炭水化物)
- 理想の食べる時間は、10時~19時までのあいだ
ポリフェノールはダイエットの強い味方
カカオ成分70%以上のチョコや、緑茶に含まれるポリフェノールは、血糖値の上昇を抑えて脂肪をつきにくくしてくれる作用があるそうです。
- カカオ成分70%以上のチョコ・・・1日25gを5回に分けて食べる
- 緑茶・・・食前と食後に飲むことで血糖値の上昇を防げる
太らないお酒の飲み方
お酒が好きな人には、特に気をつけていただきたいことがあります。
それは、
- お酒+糖質の多いおつまみ=内臓脂肪増加一直線
- 「糖類ゼロ」は「糖質」が含まれている可能性がある
ということです。
お酒を飲むと太ると考えている人がいますが、詳しくはお酒よりも「おつまみ」に問題がある場合が多いそうです。
さらには、お酒を飲むことで食欲増進してしまうことが、一緒になって太る原因にもなるとのこと。
そこでお酒を飲むなら、「食物繊維」や「たんぱく質」が豊富な以下のおつまみを選ぶようにしましょう。
- 枝豆
- ナッツ類
- 冷奴
- 刺身
- 酢の物
- キムチや漬物
ところで「糖類」と「糖質」の違いって分かりますか?
糖類とは、糖分の一部。
糖質とは、炭水化物から食物繊維を引いたものを指すそうです。
問題は、このうち「糖類ゼロ」や「糖質ゼロ」と表示されているものの表記の仕方にあります。
食品表示法により、一定量以下であれば糖類や糖質を「糖類ゼロ」・「糖質ゼロ」と表示してもよいということになっているそうです。
そのため、糖類の指定から漏れている糖もいくつかあるにもかかわらず、無糖扱いになっているということ。
僕は以前、これを知らずに缶チューハイをよく飲んでいましたが、今ではブランデーなどの蒸留酒を炭酸水で割って飲むようにしています。
特にストロング系の缶チューハイは、高アルコールのため肝臓に負担をかけ、様々な果汁(果糖)や甘味料が含まれていることで、血糖値の急上昇を招き、脂肪がたまる原因にもなるので、「ヤバイ飲み物」だと本書にも書いてあります。
- 糖質の少ない蒸留酒がgood!!
- 蒸留酒とは、焼酎・ウイスキー・ブランデー・ウォッカなど
- 果汁や甘いシロップで割った酎ハイ系はNG!!
内脂肪が落ちる生活習慣を取り入れる
内脂脂肪を落とすのに必要な生活習慣とは、「適度な運動」と「よい睡眠」です。
やっぱり走ったり運動しないとダメなのかな・・・
忙しくてなかなか時間が取れないよ
内臓脂肪を落とすのに激しい運動をする必要はないよ。
家にいてもできる、ちょっとしたことで大丈夫なんだ。
- 両足を肩幅よりやや広めに開いて立つ(腕は組んでも伸ばしてもよい)
- ゆっくり息を吐きながら、5秒かけて腰を落としていく
- 太ももと床が水平になるまで腰を曲げる(背筋は伸ばしたまま)
- 息を吸いながら5秒かけて②の位置にもどる。(②と③を5回繰り返す)
よい睡眠がすべてを解決してくれる
寝不足になると食欲を抑えるホルモンが減少し、逆に食欲を高めるホルモンの分泌量が高まるそうです。
更には、慢性不眠症の方は血糖値を上昇させるホルモンが過剰に分泌されるとのこと。
この他にも、睡眠不足になることで血液に老廃物がたまりやすくなったり、ホルモン異常が起こり脂質異常や糖尿病などを招くこともあるそうです。
かといって、長時間寝るのもホルモンのバランスが崩れてしまうから気をつけて。
大事なのは「時間」よりも「睡眠の質」を良くすることだよ。
- 時間でいえば「7時間の睡眠」が理想
- 22~24時頃には寝る
- 寝る時間と起きる時間を毎日一定にすること
- 寝る1~2時間前には、テレビ・パソコン・スマホなどから離れる
- 起きたら日光を浴びること
内臓脂肪の話まとめ
「内臓脂肪の話」についてポイントなどをお伝えしてきました。ここで、再度まとめておきます。
- ぽっこりお腹の原因は内臓脂肪
- 内臓脂肪を落とすコツはとにかく「糖質を控えること」
- 健康診断の結果をみて「脂肪肝」かをチェック
- チェックリストにて数値がオーバーしているなら、まずは1週間の改善生活を
- 食事はゆっくりよく噛んで食物繊維を先に食べ、炭水化物は最後に
- 食べる時間はなるべく10時~19時の間に済ませる
- カカオ成分70%以上のチョコと、緑茶に含まれるポリフェノールが内臓脂肪をつきにくくしてくれる
- お酒のおつまみは「食物繊維」や「たんぱく質」が豊富なものを選ぶ
- お酒は缶チューハイよりも、糖質の少ない蒸留酒にする
- 適度な運動として「スロースクワット」をとりいれる
- 起きる時間と寝る時間を毎日一定にし、「睡眠の質」を高めること
今回たくさんの内臓脂肪を落とすコツを紹介してきましたが、いきなりすべてを実行に移すのは大変かもしれませんので、どれか1つずつでも実践されるとよいかと思います。
僕はこの本を読んで、糖質のちょいオフ・お酒は蒸留酒に変更・睡眠不足の解消を実践しています。
その結果、以前よりもお腹まわりがスッキリし、履いていたズボンが楽になりました。
今思えば、缶チューハイを飲んでいた時は、その美味しさと値段の安さからつい飲みすぎたり、気分が高揚して色んなものをおつまみとして食べすぎていたように思います。
こんな生活を続けていたら、今頃もっと体を悪くしていたかもしれません。
太ってしまったからといってあきらめるのではなく、気づいた時から改善する気持ちがあれば全然間に合います。
大切なのは自分の体のことを考え行動に移すこと
自分のために、少しづつでも行動に移して健康を取り戻しましょう。
では、また。