今回は、最近何かと話題になっているアフガニスタンの情勢に加えて、「イスラム教」とはどんな教えなんだろうと、気になったので調べてみることにしました。
難しい本だとすぐに眠くなってしまうので、何かよさそうなものはないかと探していたところ、「笑える 腹立つ イスラム夫と共存中」というマンガ本を見つけたので、こちらの内容からいくつかわかったことを紹介していきたいと思います。
この本の内容は日本人女性と、モロッコ出身でイスラム教徒でもある旦那さんとの生活を描いたお話です。
イスラム教について興味はあるけど、よく知らない人、イスラム教について怖いイメージを持っている人。
このような人は、「笑える 腹立つ イスラム夫と共存中」 をまとめた当記事を見ることで、イスラム教についての理解が深まり、イスラム教徒とはどんな人なのかを知ることができます。
ちなみに登場人物は次のお二人、
- ハスナ・・・日本人女性(結婚を機にイスラム教信者に)
- ハサン・・・モロッコ出身のイスラム教信者
奥さんのハスナさんが、モロッコへ旅行に行って今の旦那さんに出会ったそうです。
現在、お二人は日本で暮らしているとのこと。
僕はイスラム教のイメージって、テレビでしか知らないのでなんか怖いです。
でも、この本を読んでそういったイメージは和らぎました。
同じイスラム教でも国や人にもよるし、みんなが過激派なわけがない。
では、実際にイスラム教を信仰する夫婦の生活を見ていきましょう。
イスラム教のルール、禁止行為と5つの義務について
以前に僕が書いた記事ではイスラム教の教えやルールは、タリバン兵が市民に対して絶対的に守らされているようなイメージでしたが、実際にはもっとゆるい感じのようです。
国や住んでいる場所なんかにもよるんでしょうけどね。
イスラム教で禁止されていること
禁止されていることを「ハラム」
許されたものをを「ハラル」と言うそうです。
- ハラム(禁止されていること)… 殺人、窃盗、不倫、背教(教えに背くこと)、婚前セックス、ブタを食べる、飲酒
- ハラル(許されたもの)… ハラルフード(牛、鶏、羊、ヤギ、ウサギなどは食べていい)
当たり前だけど殺人は禁止事項。
なのに自爆テロとかするやん・・・
イスラム教における5つの義務とは?
「5行6信」と言って、5つの行いと6つの信じるものがあり、次にあげられる5行のことを「義務」としています。
- 5行・・・信仰告白、礼拝、喜捨、断食、聖地メッカへの巡礼
- 6信・・・神、天使、啓典、使徒、来世、定命
この中であまり聞きなれない「喜捨」について少しお話したいと思います。
「喜捨」・・・困っている人は助けましょうというもの
これが日本人の解釈とはちょっと違います。
イスラム教では助けるのは当たり前、でも助けてもらうのも当たり前なところがあり、立場が同等のようです。
これに加えて「相互扶助」という考え方があり、イスラム社会では本気でなんでも言ってくるそうです。
例えば、著者の旦那であるハサンさんの実家がお金で困っているため、実際に何度もお金を送金します。
でも自分たちがお金で困っていても彼らはお金が無いので助けてはくれません。
これでは相互扶助にはならない。
こっちばかりが損な役割でしかないと言っても、それは間違った考えだとされます。
なぜならイスラムの考えでは、助けてくれるのは「神」だから。
神様が見ていてくれるからこそ大丈夫なんだと。
これが「信じる」ということなんですね。
「啓典」はコーランというイスラム教の聖典。
「使徒」はイスラム教の創始者であるムハンマドや、キリストも含まれるということです。
「定命」はカダルと読みます。全てのことは神の意志によってあらかじめ定められているというもの。
これが「インシャッラ」という言葉をイスラム教の人たちがよく使う由縁だそうです。
イスラム教の人たちがよく使う言葉「インシャッラ」ってなに?
結論、関西での「知らんけど」みたいな使い方です。多分(笑)
直訳すると、神のおぼしめすままに。
使用例
あなたは毎日礼拝をしているし、いつかお金持ちになってキレイな嫁さんをもらえるだろう!インシャッラ!
本当にその約束が果たされるかどうかを分かっているのは神様だけという考え方から、私にはどんなことも断言はできないということだそうです。
どうか神様のご利益がありますようにとか、そんな感じで使うのかと思ってました。
きっと言い逃れがしたくて使うわけではないと思います、知らんけど。
イスラム教徒の結婚相手
イスラム教徒の呼び方は、
男性のイスラム教徒のことを、「ムスリム」
女性のイスラム教徒は、「ムスリマ」と言うそうです。
それぞれの結婚相手には制限があります。
男性のムスリムは、相手が同じくイスラム教徒であるか、キリスト教、又はユダヤ教でないと結婚できません。
対して女性のムスリマは、男性のイスラム教徒(ムスリム)としか結婚できません。
そのためこの本の著者は、イスラム教徒に改宗しています。(元々は無宗教)
結婚相手に求められるものは、男性の場合は財力。
女性は貞淑(ていしゅく)だそうです。(男性経験のない人)
婚前セックスはNGですからね。
女性の結婚年齢は低く、高校卒業してすぐだったり、20代前半までにはほとんどの人が結婚するそうです。
イスラム教徒女性の権限
現在、どこまでが制限されているのかは詳しく分かりませんが、報道で知る限りでは労働ができないなどの不自由な思いをしている女性がたくさんいるのは間違いないです。
そんな中、上記の写真にあるアバヤという服装。
中の格好はすっぴんでパジャマのままだったり、逆にセクシーな下着を着けたりと自由にしているそうです。
他にもヒジャブという、頭から巻きつけるスカーフのようなものの巻き方を工夫してオシャレをするなど、それなりに不自由な中でも楽しんでいるそうです。
これから先、もっと自由な暮らしができるといいですね。
まとめ
宗教の違いから考え方は違っても、同じ人間ですからそこまでの違いはないのかなって思いました。
著者の旦那さんに至っては、イスラム教徒ではあるものの、お酒を飲むし礼拝もしないそうです。
それでもいいのなら、たまにでも心の中で神様に感謝の気持ちを捧げるのは日本人も一緒ですよね。
それを独自の解釈によって、他人に強制したりすると色々と問題も起こるということ。
正しく理解すれば何も怖いことはないんだなって思わせてくれました。
みなさんにも、このブログを通じて少しでも何かのお役に立てたなら幸いです。
ハスナさんご夫婦には、いつまでも仲良く元気に過ごされて欲しいと切に願います。
では、また。
今回紹介した本はこちら↓