読書

【感想&名言要約】ぼく モグラ キツネ 馬 【絵本】

今回は「ぼく モグラ キツネ 馬」を読んだ感想についてまとめました。

人間関係に悩んでいる人、自分のことが好きになれない人、とにかくやさぐれている人。

このような心が傷つき疲れている人にとって、おすすめの「絵本」となっています。

それではさっそく見ていきましょう!

「ぼく モグラ キツネ 馬」の構成

    「ぼく モグラ キツネ 馬」

「ぼく モグラ キツネ 馬」について

  • 書名:ぼく モグラ キツネ 馬
  • 著者:チャーリー・マッケジー
  • 単行本:128ページ
  • 出版月:2021/3/18
  • 出版社:飛鳥新社
  • 定価:2200円

表紙の絵からも伝わるように、筆ペンで描かれたような優しい世界観が、見る人の心をほっと落ち着かせてくる、そんな「絵本」です。

登場人物は、本のタイトルにあるように「ぼく」「モグラ」「キツネ」「馬」の4人です。

それぞれが旅の途中で出会い、想いを伝えあうことでお互いの仲が深まっていきます。

そんな彼らの「言葉」こそが、読む人の自己肯定感を高めてくれます。

「ぼく モグラ キツネ 馬」の名言要約

「ぼく」が「モグラ」と最初に出会い、その後で「キツネ」と「馬」に出会い旅を続けるお話。

その道中、お互いの会話の中で信頼関係を築いていく様は、愛に溢れた物語となっています。

彼らが掛け合う言葉の中でも、特に気になった名言だけを抜き出して紹介していきます。

成功するってことは、誰かをすきになること

お金持ちになることでも、社会的地位の高みにいたるのでもなく、だれかをすきになること。

人間としてどうあるべきかを説いたような一言。

毎日、目くじらを立てて他人を押しのけてまで頑張ろうとする人もいる社会の中で、人としての本質に改めて気付かされた気がします。

いちばんの時間のむだは、自分を誰かとくらべること

「自分は自分」としっかりとした軸を持つことで、誰かと比べておごり高ぶることなく、自分を卑下することもない日常が送れますからね。

ライバルの存在も大切ですが、相手への尊敬の念を忘れなければ、自分の存在を正しく認識できることでしょう。

何かが起きたときにどうふるまうか、それこそがオイラたちに与えられている最高の自由ってもんさ

恐れて何もしないでいるのか、行動に移すのかも全てが自由。

しかし、お年寄りのモグラたちは決まってこう言うそうです。

「夢を追えばよかったって」

後悔のない生き方をしたいものです。

いちばん許すのが難しいあいては自分

だからこそ、自分に優しくすることが一番の優しさであり、優しくされるのを待つのではなく、自分に優しくなればいいとのこと。

後悔していることや、罪の重さをはかる裁量は自分次第なのかもしれません。

もし自分を許すことができたのなら、これから新しく出会う人も、自分のこともきっと好きになれることでしょう。

相手にも、自分にも優しさを。

今までに言った言葉で、一番勇敢な言葉は「たすけて」

強がることなく、自分の気持ちを素直に相手に伝えることって難しいですよね。

情けないと思ったり、恥ずかしかったりして。

それでも自分のプライドを脱ぎ捨てて、他人に助けを求めることができる「強さ」も時には必要なこと。

「あきらめて助けを求める」のではなく、「あきらめないために助けを求る」ことをする。

人間、1人で出来ることなんてたかが知れてるんですから。

いちばんの思い違いは、完璧じゃないといけないと思うこと

完璧主義者の原因は、「幼少期の育てられ方」に原因があるとされているそうです。

「完璧にできたときだけ褒めてもらえる」

ではなく、

「失敗は成功のもと」

そんなふうに思って、人生を面白がるくらいでちょうどいいと思います。

それに、意外と完璧にできているように見えて、どこかアラがあるもの。

たまには肩の力を抜いて息抜きをしないと、行き詰ってしまいます。

人生はむずかしい、でも、きみは確かに愛されているよ

この本を読んでいて、一番心が温かくなった一言です。

いつの間にか一人で生きている気になっていましたが、親や家族から愛されているからこそ、頑張って生きていられるんだと思い直されました。

もしそういった環境にない人でも、「社会貢献」をしながら人と関わり合う中で、誰でも相手から愛される権利は平等にあるはず。

必ず見てくれる人はいるということです。

まとめ:「ぼく モグラ キツネ 馬」 は自己肯定感が上がる心の治療本

この本に出てくる4人は、お互いのことをちゃんと言葉に出して「好き」ということを伝え、相手の存在を肯定することをしています。

決して相手をけなしたり、否定することはしません。

そんな彼らの考え方や、生き方に学ぶことは多く、水墨画のような雰囲気の絵にとても癒されました。

この世には「愛があふれているんだよ」と、思わせてくれたこの本に感謝したいと思います。

では、また。