今回は「読む力」ドリルという本で、読解力を身につける3つの方法についてまとめました。
毎日忙しくてなかなか本を読めない人、本を読んでも内容がいまいち理解できない人。
このような人におすすめの「読む力」ドリルで読解力を身につける3つの方法があります。
ではさっそく見ていきましょう!
「読む力」ドリルの構成と目次
まずは「読む力」ドリルの構成と目次から。
●「読む力」ドリルについて
- 書名:「読む力」ドリル
- 著者:小宮一慶
- 単行本:159ページ
- 出版日:2012/8/9
- 出版社:大和出版
- 定価:1430円
●目次
- 「読む力」とは何か?
- 「速読」ドリル
- 「通読」ドリル
- 「熟読」ドリル
出版日は2012年と古いものですが、現在のビジネス社会においても、断然通用する内容となっています。
「読む力」ドリルの要約まとめ
●「読解力」の重要性と、身につけるための方法
- 「読む力」がつくと、情報収集能力、論理的思考、人間力が身につく
- 「速読」「通読」「熟読」を目的によって使い分けるとよい
それぞれを見ていきましょう。
「読む力」がつくと、情報収集能力、論理的思考、人間力が身につく
➊ 情報収集能力
要点をつかむことができるようになるため、すばやく、的確な情報を集められるようになる。
❷ 論理的思考力
論理的思考力とは、筋道を立てて物事を考える力のこと。
文章を読むこと自体、「書いてある内容を整理しながら理解する」ことなので、この論理的思考力が磨かれます。
❸ 人間力
幅広い読書により、様々な人の意見を客観的に見ることができるようになります。
その結果、人間を理解する力が育ちます。
「読む力」を身につける3つの方法
➊ 事実を「客観的に」つかむ
「客観」とは、事実のみを表している文章が客観的な文章。
「主観」とは、自分の意見や感想を表している文章のこと。
次の文章を、自分の主観を入れずに客観的にとらえてみてください。
駅から目的地まで3キロ離れている。
人によっては3キロもあると思う人もいれば、たった3キロかと思う人もいることでしょう。
しかし、「3キロ離れている」という事実を主観を入れずに認識することが大切です。
まずは、書かれているものが「客観的」に書かれているのか、「主観的」なのかを分別できるようになりましょう。
❷ 語彙(ごい)や文法などの「知識」を身につける
語彙(ごい)や文法などの日本語の知識を身につけましょう。
読める漢字や、知っている言葉や専門用語が少ないほど、理解できる文章の幅は狭(せば)まります。
ビジネスに関する知識を深めるためには、普段から新聞を読むことがベストです。
❸ 自分のもっている知識と関連付ける
得られた知識や情報を、「なぜ」「どうして」と常に疑問に思うこと。
そしてそれを、「もしかしたら」と「仮説を立てること」が大事です。
その次には、立てた「仮説」を「検証」すること。
「仮説」とは「基準」のことです。
例 いい会社かどうかを見極める「基準」
- 挨拶ができるか
- 電話を3コール以内に取るか
- お客様を玄関先までお見送りしているか
- 社員の表情が明るいか
- 掃除が行き届いているか
この「基準」があることにより判断しやすくなるということです。
「速読」「通読」「熟読」を目的によって使い分けるとよい
それぞれが適している読み方。
「速読」・・・忙しいときに部下から提出された報告書
速読とは、求める情報を短時間で探すために、要点をすばやく、的確に把握するための読み方です。
「ポイント」
- 新聞は見出し、書籍は目次をチェックする
- 繰り返し出てくる言葉をチェックする
「通読」・・・資格取得のために読むテキスト
通読とは、ビジネス本や小説などの比較的平易な本を始めから終わりまでひと通り読み、全体像を理解することです。
「ポイント」
- 難しい文章には線を引き、気づいたことにをメモしながら読む
- 序論・本論・結論などの文章の構成が分かる
「熟読」・・・仕事に関連する専門性の高い本
熟読とは、自分の専門分野や興味のある分野の本を、多くのことと関連づけながら掘り下げる読み方です。
ある箇所だけを、他の専門書や資料などを見ながら理解できるまで時間をかけて、完全に読み込むことをします。
「ポイント」
- ちゃんと理解できるまで読む
- 「なぜ?」「どうして?」と考えながら読む
- 知っていることと「関連づけ」ながら読む
まとめ:「読む力」ドリルは読解力を高める方法が学べる
僕は本を読むことが好きなので苦にはなりませんが、読書が嫌いな方にはまず、簡単で自分の好きな本を多読することからおすすめします。
読むことに慣れてきたら、次のステップとして、本記事の内容を始めてみてください。
知っている言葉や、知識が少ないために本を読んでもいつもよく分からないのでは、ちょっと悲しいですよね。
それを改善するためには、「読む力」をつけることしかありません。
少しづつでも「自力」をつけてください。
きっと楽しい世界が待っていることだと思います。
では、また。