今回は、東大教授が教える「やばい日本史」についてまとめました。
前から本屋さんでよく見かけたので、気になって読んでみることにしました。
この本は、歴史の勉強をしないといけないのに中々する気になれない人、そもそも歴史に興味がない人。
このような方に、ぜひ一度読んでみていただきたいオススメの一冊となっています。
それではさっそく見ていきましょう!
「やばい日本史」の構成と目次
まずは本の構成から。
●やばい日本史について
- 書名:東大教授が教える やばい日本史
- 著者:本郷和人
- 単行本:193ページ
- 出版月:2018/7/11
- 出版社:ダイヤモンド社
- 定価:1100円
●目次
- 天皇の時代
- 貴族たちの時代
- 武士の時代
- 徳川の時代
- 庶民の時代
昔から奇人変人といって、天才には何かしら落ち度ってものが付きものですよね。
彼らだって人間。
歴史の教科書では習ってこなかった裏の一面を知ることで、親近感がわくかもしれません。
「やばい日本史」は奇人変人の集大成だった【厳選4人】
どの時代にも歴史に名をのこしたヤバイ偉人がいたようですが、その中でも皆さんがよく知っている人たちにスポットを当てていきたいと思います。
甲斐の虎と呼ばれた「武田信玄」も美少年の前ではメロメロ・・・
自分の父親を追放し、21歳の若さで家を継ぐほど肝の据わった戦国時代の猛将「武田信玄」
上杉謙信とライバル関係にありながら、織田信長に圧勝し、徳川家康をも追い詰めたことのある戦国時代最強の武将ですが、イケメンにはメロメロだったようです。
「春日源助」という少年を気に入った信玄は猛アタックをしかけましたが、つれない態度で拒否されます。
それもそのはず、「弥七郎」という別の少年にもアタックしていたのがバレて、すぐさま源助に対して言い訳の手紙を送ったそうです。
しかもその手紙は、現在でも実物が残っているとのこと。
ちなみにそこまでした信玄ですが、最後は弥七郎にフラれたそうです。
越後の龍「上杉謙信」はクールすぎたがゆえに・・・
対してこちらは武田信玄のライバル「上杉謙信」
武田信玄が「甲斐の虎」ならこちらは「越後の龍」と称されていました。
もともとお坊さんだった謙信の手腕はカリスマそのもの。
勝率9割を誇る戦上手な上に、情にも厚い謙信ですが、野心がなくとってもクールな人だったようです。
そのおかげで養子をとるものの生涯結婚をせず、跡継ぎを決めないままにトイレでうんこをキバっている間に、脳の血管が切れて亡くなってしまいました。
残された養子の子たちは後継争いの内乱となり、決着がついた時には越後の土地も家臣もみなボロボロだったようです。
ベストセラー作家「夏目漱石」のクセがすごい
時代は変わって「吾輩は猫である」の著者「夏目漱石」
英語教師になったものの「自分は教師に向いていない」と悩んでいたそうです。
しかしそんな彼には人を育てる才能がありました。
芥川龍之介、内田百閒、野上弥生子など、後の人気作家を弟子として育て上げたのです。
そんな教育者として優秀な漱石は、なぜか原稿用紙に自分の鼻毛を抜いては一列に並べて貼り付けるというクセがあったそうです。
この鼻毛は弟子の内田百閒にコレクションされ、「漱石遺毛」というエッセイまで書かれるという師弟愛から生まれた作品にまで発展します。
鼻毛まで大切にされるとはさすがです。
知りたくなかった「野口英世」の人間性
福島の英雄「野口英世」
子供のころに手にやけどを負って、左手が開かなくなったにもかかわらず、勉学に励み医師免許を取った努力家です。
世界的な細菌学者として有名な彼は、黄熱病の研究中に自らが黄熱病にかかり、アフリカにてその生涯を終えました。
ノーベル賞の候補にまでなった英世ですが、恩師にお金をたかっては遊びまくるといった一面があったそうです。
20歳のときには、中学時代の学費を出してくれた恩師から借りたお金を、夜遊びで使い果たし、家賃が払えずに下宿を追い出されています。
その後も、歯科医の先生から貰ったお金を遊びで使い果たし、それでもアメリカへ行きたいと言ったところ、当然のことながらお説教をくらってしまいます。
困った英世は女学生と結婚の約束をして、持参金を受け取るとすぐにアメリカへ行きます。
そして一方的に婚約を解消すると、飛んだ先のアメリカ人女性と結婚しました。
かなりの破天荒っぷりですね・・・
まとめ:やばい日本史に見るバカと天才は紙一重
やはり天才とはいえ何かしらの欠陥があるようで・・・
こんな角度で見た歴史は初めてなので、もっと早くに出会いたかった一冊でした。
ただ教科書で習っただけの歴史よりも、深みがあって面白くなりますよね。
余談を知ることで記憶の定着にも一役買うのではないでしょうか。
このシリーズは他にも「やばい世界史」というものがあるので、興味のある方は是非読んでみてください。
では、また。